肩こり

 小顔のカギを握るのは「第3の咬筋」にアリ! 大顔や全身の不調につながるあごのズレをセルフチェック!(引用記事)

鏡を見て今日はエラが張っている?と感じたり、
いつもより噛みづらい、肩こりがひどい…ということありませんか。
もしかしたら、それはあごのズレが関係しているかもしれません。
あごは顔と体の状態を左右するといえるほど、全身に影響をもたらします。
しかも2021年12月にはあごの筋肉のなかでも
“小顔のカギ”となる「第3の咬筋」の存在が明らかに! 


【ゆがみのストッパー“第3の咬筋”】


第3咬筋(写真)


あごの筋肉のなかでも顔を安定させるのに大きな役割をしているのが、
あごと連動する「咬筋」です。

「長年、咬筋は深部と浅部の2層構造だと思われていましたが、
2021年12月にスイス・バーゼル大学の研究チームにより、
『第3の咬筋』が発見されたのです。


今まで2層の咬筋だけでは顔のたるみやゆがみに関わる
説明がつかない部分も多かったのですが、
『第3の咬筋』によってようやく顔の崩れの理由が判明したのです。
第3咬筋はひっそりと2層の咬筋のすき間に存在しています」(薩摩さん)

この第3咬筋は“顔の止め金”のような役割で、
ここの動きが悪くなると、止め金がはずれ、
顔の下半分が横へ下へと大きく垂れ下がることに。

柔道整復師として30年以上、
数多くの人の不調を解消するために
ゆがみ矯正と向き合ってきた薩摩先生によると、
顔や体に不調を抱えた人は100%あごがズレているといいます。

あごのズレは顔が大きく見えるというだけでなく、
「ズレたあごで噛めば、唾液が出づらくなり、消化吸収力がダウンします。
そしてあごがズレれば体の正中線がズレるので、
肩甲骨や骨盤でバランスをとろうとして、
ゆがみは姿勢など全身に波及するのです」


また、あごは自律神経やダイエットにも影響してきます。

「あごのすぐそばにある首まわりには、
大きな血管、リンパ、神経が通っています。
あごがズレると、血管、リンパ、神経を圧迫。
血流が悪くなれば全身に栄養が行きわたらず、
リンパの流れを阻害すれば、老廃物を体にため込んで太りやすくなります。
また、神経を圧迫すれば、自律神経のバランスが乱れて、
不眠や疲れやすいなど体の不調が起きてくるのです」

逆にあごをリセットできれば、体の循環がどんどんアップ。
ゆがみも不調もない、免疫力の高い体になります。

【あなたの「あご力」はどれくらい?】

自分のあご力が強いのか弱いのか、下記の項目をチェック!
あなたはいくつ当てはまりますか?

01□鏡に向かって歯を出して 「ニッ」と笑ってみると、
顔の中心と歯がそろっていない
02□顔を上に向けてみて鼻の中心とあごの中心がそろっていない
03□口角の高さや目の開きが左右で違っている
04□ほうれい線のラインが左右対称ではない
05□舌のふちに歯型がついている
06□口を「い」の形にしてあごを横にスライドさせて指の関節ひとつ分左右に動かせない
07□耳横斜め少し下の位置に人差し指を置いて口を大きくゆっくり開けてみると、左右で骨の動きが違う
08□07の動きからゆっくり歯を見せて閉じてみると上と下の歯の中心がそろっていない
09□上の歯と下の歯を閉じたときに前歯の上の歯と下の歯のすき間が5mm程度もない
10□人差し指と中指の指2本分をくっつけたまま、口をあけて中に入れられない

【Check Result】
✓1~3…ふだんは大丈夫だけど、ストレスがたまるとあごに力が入りがち。
ふだんからあご筋をほぐすのを習慣にして、柔軟なあご力を身につけて。

✓4~7…あごのゆがみや食いしばりはけっこう、深刻な状態です。
あご力をほぐすために毎日必ずあご筋ほぐしを!

✓8~10…原因のわからない心や体の不調はあごが原因の可能性大。
悩みが深刻な場合は専門家に相談をしながら、セルフケアを習慣にして!

チェックリスト、いかがでしたか?

ちなみに日本人を含むアジア人は欧米人と比べて、
加齢とともに大顔になりやすいという特徴があります。

「日本人を含むアジア人の頭蓋骨を上から見ると、
欧米人の頭蓋骨に比べて頭蓋骨の前後が丸く短い形をしています。
そのため、日本人のあごは前後にゆとりがなく、口の中が狭い状態。
舌を置くスペースが狭いので舌が下に落ちたり、
あごがズレやすいのでさまざまなトラブルが起きやすいのが
日本人のあごなのです」(薩摩さん)

日本人は顔が横にゆがみやすく、欧米人では逆に縦に長く伸びやすくなります。
加齢とともに日本人は横に鼻が大きくなるといいますが、
欧米では鼻の先端も縦方向にたるんでくるそうです。


神戸針灸接骨治療院でも、
アゴのゆがみや噛み合わせ、食いしばりが原因で、肩こりがひどくなって来院される方も少なくありません。心当たりがある方は一度ご相談くださいね


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今回は、さつま骨格矯正総院長・薩摩宗治さんの著書
『90秒 あご筋ほぐし』から引用させていただきました。
元記事はこちら→小顔のカギを握るのは「第3の咬筋」にアリ! 大顔や全身の不調につながるあごのズレをセルフチェック!|ダイエット、フィットネス、ヘルスケアのことならFYTTE-フィッテ

著者著:薩摩 宗治
柔道整復師。歯学学士。さつま骨格矯正鍼灸整骨院・総院長。柔道整復の技術と歯学を融合した顔と体の同時矯正術を軸にセルフケア、ゆがみ予防の重要性を説いた『さつま式®メソッド』を提唱。あごのゆがみと歯の関係に注目し、43歳を超えて歯学部に入学、卒業。現在は歯学の知識と技術を加えた新たな顎顔面矯正法を提案し、現場の臨床、後進の育成に力を注いでいる。著書に『顔の「ゆがみ」がなければ、あなたはもっと美しい! 顔面筋革命』(講談社)がある。

文/庄司真紀