鍼灸治療

「手術では腰やひざの痛みは治らない」…《患者には口が裂けても言えない》医者が腹の底で考えている5つのこと(引用記事)

学会、縦割りの医局、医療費に病院経営。
そんなことで医者の頭のなかはいっぱいだ。
本当は患者のために最善を尽くしたいと思っているのに、
そうはいかない事情が山とある。彼らの腹の内を探った。

【「ひざや腰の『痛み』なんて治す気はありません」】


大手電機メーカーの元幹部社員だった
木下佑介さん(65歳、仮名)は、
50代の頃から腰痛に苦しんでいた。

「足までしびれて靴下も履けない日がありました。
大学病院の整形外科に行くと
『脊柱管が狭くなっている。手術をしなければ治りませんね』といわれました。
しかし、同僚で腰の手術を受けても症状がよくならない人が何人もいたので、
手術には戸惑いがありました」

結局、腰痛持ちを克服した先輩から
カイロプラクティックを紹介してもらい、
毎日30分のストレッチを続けたところ、
症状が劇的に改善した。

「病院の先生にストレッチの話をすると、
『そんなのは治療ではないし、どうせまた別のところが痛くなる。
医学的にちゃんと治すなら、手術しかない』と全否定されました。
でも、手術をしなくて本当によかったと思います」

ひざ、腰、肩や首の慢性的な痛みに悩まされている人は実に多い。
'10年に行われた実態調査では、国内の成人の約22・5%、
患者数にして2315万人が慢性疼痛に悩んでいると推定されている。

その多くは整形外科を受診して痛み止めを飲んだり、
神経ブロック注射や手術といった治療を受ける。
だが、それで痛みから解放される例は稀だ。

【神経が締め付けられても痛みやしびれは起きない】


なぜ痛みの改善は難しいのか。
整形外科学会専門医で望クリニック院長の住田憲是氏が語る。

「いまの整形外科医はあまりに画像診断に重きを置きすぎています。
その結果、痛みの原因を正しく突き止めることができず、
間違った箇所を手術してしまうこともしばしばあります。

画像で狭窄やヘルニアを見つけたら脊柱管を広げたり、
ヘルニアを取る手術をする。
それで患者の症状が改善していなくても、
『手術は成功しました』といって治療を終わらせてしまうのです」

住田氏のクリニックには、
「腰痛治療で有名な大病院で手術を受けたのに治らない、
また痛くなってきた」という患者がたくさん訪れるという。

同じく整形外科医の加茂淳氏は、
「そもそも神経が圧迫されると
痛みやしびれが出てくるという考え方そのものに間違いがある」
と主張する。

「神経が強く締め付けられると麻痺が起こることはありますが、
痛みやしびれは出ません。
腰や下肢の痛みやしびれを神経の圧迫と関連付けるのは、
間違っています。

実際、健常な中高年の60~70%に
脊柱管狭窄が見つかるといわれています。
脊柱管狭窄があっても痛みやしびれが出るとは限らない。

しかし脊椎専門医でさえ,
レントゲンやMRIで脊柱管狭窄が見つかると、
これが痛みやしびれを起こしていると
診断することが多いのです」

頭の古い整形外科医たち
整形外科医でも本当に患者思いの医者なら、
いまの治療法がおかしいと気づき始めている。
とりあえずレントゲンを撮って脊柱管狭窄だ、ヘルニアだと診断して、
注射や手術をするようなやり方で痛みを消すことは難しいのだ。

だが一方で、患者の痛みが治らないことを知りながら、
バカの一つ覚えで同じような治療を続ける医者もいる。

そういう治療法が整形外科のスタンダードだから、
誰にも文句はいわれまい。
なにより痛みの消えない患者が定期的にクリニックに来てくれるほうが、
経営も安定するじゃないか……。
そんな無責任な医者がゴマンといる世界なのだ。

最近、その現実を象徴するような出来事があった。

慢性痛を専門とする医師たちが、
慢性痛に苦しむ患者を救うため、
「慢性の痛み対策基本法」の制定を働きかけたところ、
JCOA(日本臨床整形外科学会)の執行部が、
法案に反対を表明したのだ。
都内の整形外科医が匿名で語る。

「たしかにこの法案が成立して、
慢性痛に関する新しい治療の可能性が出てくると、
いままで漫然と注射や手術をしてきた
整形外科医の仕事が減る可能性があります。
要するに、『我々の縄張りを荒らす気か』
と釘を刺しているのです」

【20~30年遅れている日本のガラパゴス医療】


「慢性の痛み対策基本法」の制定を推進している北原雅樹氏
(横浜市立大学附属市民総合医療センター・ペインクリニック内科診療部長)は、
日本の慢性痛治療は海外と比較して20~30年遅れていると指摘する。

「例えば、急に腰が痛くなったら多くの方は整形外科に行くと思います。
そうすると、だいたいレントゲンを撮りますよね。
ですが、そんなことをするのは実は日本だけなんです。
足が動かなくなった、尿が出にくくなったなどの所見が診られる場合や、
事故にあったケースを除けば、急性腰痛でレントゲンを撮る意味がないことは
'90年代からの研究で明らかになっています」

首や腰の慢性的な痛みがあるときに、
整形外科しか行くところがないという点も
日本の医療の問題である。


整形外科に行っても改善しなかった痛みが、
神戸針灸接骨治療院の鍼灸治療で改善したというケースはよくあります。
色んな病院や、整体院などで改善しなかった方にこそ、
当院の治療を受けて頂きたいです。
是非お気軽にご相談ください。



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今回の記事は「週刊現代」2023年8月12・19日号より一部引用させて頂きました。
元記事はこちら→「手術では腰やひざの痛みは治らない」...《患者には口が裂けても言えない》医者が腹の底で考えている5つのこと(週刊現代) | 現代ビジネス | 講談社(1/2) (gendai.media)