寒さで体がこわばる、この時期。腰痛が悪化したという人も少なくないだろう。
「シドニー大学が行った調査では、日本人が一日に座っている時間は約7時間で、
世界20か国中、最も長いことが分かっています。
その座りすぎが原因で、日本人の約4人に1人が腰痛持ちというデータもあります」
腰痛と侮るなかれ。
腰痛改善に詳しい『田村指圧治療院』の院長である田村明氏に話を聞いた。
■腰を冷やさないこと、痛みが出始めている人は…
「冬は、とにかく腰を冷やさないこと。寒いと筋肉が堅くなり、
腰痛を引き起こしやすくなります。
外出の際は、肌着の上から腰の周りにカイロを貼るなどして温めましょう」
だが、すでに痛みが出始めている人は、カイロや温湿布はNGだという。
「炎症の症状が出ている場合は、冷湿布で様子を見ましょう」
また、外と室内の寒暖差も腰痛の原因となる。
「急に暖かくなると、冷えて固まっていた体が緩んできて、急性の腰痛を引き起こしやすくなります。
外出時はアウターの中にライトダウンやカーディガンを着て、室内では脱ぐなど、
体温調節しやすい服装を心がけるべきです」
■睡眠環境を整える寝具が大事
さらに、寝具が腰痛を引き起こすことも多いという。
「寝相を自分でコントロールするのは難しいので、マットを新しくするなどして、
良質な睡眠環境を整えることが大事です」
タオルやクッションを腰の部分に置くといった応急処置をしている人も少なくないが、
「“腰枕”は腰が張っている人の場合、反りすぎを促して腰痛を悪化させることもあるので要注意です」
この場合は、むしろ枕にこそ気を配るべきだという。
「頭を支えるだけの堅さをキープし、あおむけに寝た際の視点が天井より少し下、首の角度が約15度になる枕が理想的とされています。枕が柔らかく、へたっている場合は、畳んだタオルを1~2枚、枕の下に挟んで、高さを出すといいでしょう」
■靴の修理を
また、歩行時の姿勢も、腰痛に大いに関係している。
「靴のかかとが、片方だけ極端に削れている人は、正しい歩き方ができていません。
加えて、すり減ったかかとを放置すると、よくない歩き方を増長させるので、すぐに修理をしましょう」
■芸能人が実践していることでも話題の“ラジオ体操”
痛みが出たり、引いたりを繰り返す厄介な腰痛。これを和らげる効果があるのが、
米倉涼子や草なぎ剛など、芸能人が実践していることでも話題の“ラジオ体操”だという。
「中高年世代ならば、あの音楽が流れ始めれば無意識に体が動くもの。手軽にできるのも利点」
特に効果的なのが、
「第1の6番目“体を前後に曲げる運動”は、腰が自然にストレッチされ、柔軟性がアップ。
10番目“体を回す運動”は、腰の筋肉が収縮するうえ、インナーマッスルも強化できる」
第2の5番目“体を横に曲げる運動”も、
「上半身だけを真横に倒すことで、背骨と胸の横の筋肉の詰まりが取れて、腰への負担を減らすことができます」
お悩みの方は、ぜひ!
今回は日刊大衆の記事より一部引用しました。
元記事はこちら→ https://taishu.jp/articles/-/107096?page=1
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