風邪をひいたときなどに発熱することがありますが、
その際は水分をしっかり摂取するのがよいといわれています。
発熱時は、どのような飲み物が適しているのでしょうか。
スポーツドリンクを摂取しても問題ないのでしょうか。
BIO CLINIC 表参道（東京都渋谷区）院長で、
医師の金子拓人さんに聞きました。
【「血糖値スパイク」に要注意】
Q.発熱のときには、どのような飲み物を摂取するのがよいのでしょうか。
スポーツドリンクを飲んでもよいのでしょうか。
金子さん「発熱時は脱水になるだけでなく、
汗が出ることでミネラル成分も不足しがちなので
良質な糖質とミネラルを同時に摂取するのが望ましいです。
そのため、手作りの経口補水液を摂取するのがお勧めです。
材料は、
『水500ミリリットル』
『自然塩小さじ4分の1杯』
『蜂蜜大さじ2杯』
『レモン汁大さじ1杯』です。
市販の経口補水液やスポーツドリンクは、
血糖値が急上昇・急降下する『血糖値スパイク』を起こす
異性化糖が多く含まれているほか、
ミネラルの含有量が少ないので飲むのを控えましょう」
Q.経口補水液を作るのが難しい場合、
代わりにミネラルウオーターを飲んでもよいのでしょうか。
金子さん「飲んでも問題ありません。
ただ、先述の通り、発熱時は良質な糖質とミネラルを摂取するのが望ましいため、
飲む際は、蜂蜜や自然塩を混ぜるとよいでしょう」
Q.市販の経口補水液やスポーツドリンクのほかに、
発熱時に摂取を控えた方がよい飲み物について、教えてください。
金子さん「体調が悪いときは、お酒はもちろんですが、
コーヒーや紅茶など、カフェインを含む飲み物も控えましょう。
カフェインは自律神経を乱す作用があり、
体に負担をかけるため、回復を遅らせてしまいます。
また、果汁入り飲料の大半は、
先述の異性化糖を多く含み、
血糖値スパイクを起こしやすいため、お勧めしません」
Q.発熱時に冷えた飲み物を飲んでもよいのでしょうか。
金子さん「冷やした状態で飲むと胃腸に負担がかかり、
腹痛や下痢の原因となります。
常温または温めて飲むことで、体温の低下を防ぎ、免疫力を維持できます」
今回は 医師金子拓人さんに取材した内容を
オトナンサー編集部が記事にしたものを掲載しています。
元記事はこちら→発熱時に最適な飲み物は？ スポーツドリンクを医師が勧めないワケ | オトナンサー (otonanswer.jp)金子拓人（かねこ・たくと）さんプロフィール
医師、BIO CLINIC 表参道院長
2013年に横浜市立大学医学部医学科を卒業し、聖路加国際病院のほか、多くの病院・クリニックに麻酔科として勤務する。2021年、心臓血管麻酔専門医を取得。西洋医学の現状の在り方に疑問を持ち、分子整合栄養医学を学ぶ。2022年にBIO CLINIC 表参道をオープン。2023年、JPMRS 日本予防医療研究会を設立し、臨床分子栄養医学研究会認定医を取得する。分子栄養医学に基づく予防医療を世に普及させるために、日々奮闘している。一般社団法人JPMRS BIO CLINIC 表参道（https://bio-cl.com/）。
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